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〜大人には少ない善いという事を学ぶこと〜 |
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→インタビュー |
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東 和浩(ひがしわこう)
1964年、山口県下関市生まれ、広島市在住。
石光寺住職、社会福祉法人理事
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私たちの仲間は、みんなそれぞれに仕事や学業を持つ普通の生活者ばかりです。そして全てがボランティアで運営されていますので、当然に素人の集まりということになります。それでもある時には何かの役に立っていることが実感できます。それは多くの人の笑顔を見ることができるときです。もちろん自分自身のためになっていることも分かってきます。善いことをしたいという心から湧き出る行動を多くの人と共にすることによって、善いということを学んでいくからであると感じます。
また、すでにお察しの通り、ボランティア団体の運営形態にはいくつかの特徴がありますが、1つに、参加する人たちが無償で活動をすることによって資金を最大限に直接活動に充てようとするものと、職員や有償ボランティアなどの人件費にバランス良く資金を配分しながら、活動の効果性や品質を高めるものがあります。このような視点からすると、わたしたちは前者の形態に近い運営を行っていることになります。これは、カンボジアの庶民からの直接的な要望で始まった活動経緯からきたもので、日本語を教えることならば日本人であればだれでもできるという概念から、より多くの日本人に等しく参加していただければという願いが込められているからです。そして、日本人が本来持ち合わせている「助け合いのこころ」を呼び起こすための言わば行動するボランティア精神を大切にしているからです。
ボランティアにプロは存在しないとは思いますが、それぞれの本業で培った知識や感性、こころを持ち寄ってその能力が活かすことができるならば、どんな小さなことでも大きな力になることが判ってきたように感じます。そして、私たちが集ってコントロールできるのは、今という瞬間でしかないことにも気づかされました。過去や将来にこだわらずに現在を精いっぱい大切にすることで、未来を語り合う仲間が増えてくることを願ってやみません。
私たちの団体は、公的補助金や助成金を活用せずに自立運営することを目標においています。これは、相手国のためになっても日本国のためにならないことは積極的に行うべきではないのではないかという考えに基づいたものです。その経緯として、私たちがNPO法人の認証申請を行う際に、NPO法というものの本質的な勉強会を行いましたが、これらは自立運営と行政や企業が対応しずらい部分を柔軟に適応させる活動を促進するためのものであることが解りました。そのために独自の収益事業が認められており、その収益金が団体の目的のためだけに活用できることが特徴です。また、国際社会を見るにつけ、そのようなシステムが精巧に活用されていることからも、財政難に苦しむ国や地方自治体、公益法人などの公的補助金や助成金の獲得にエネルギーを費やすことよりも、継続的な収益事業の開発などを基盤にした自立した団体、自立した日本人を目標に研究を続けております。
日本とカンボジアに共通する有名なことわざがあります。「千里の道も一歩からはじまる。」カンボジアでは、ゆっくり、ゆっくり、一歩づつ。一歩一歩が瞑想です。一歩一歩が祈りです。ということのようですが、戦後、ますます人心荒廃の進む日本、慌しさが性格となっている日本人がそれに代わって得たものは、技術力と競争力であると感じます。そして、わたしたちが運営するプノンペン日本語学校の生徒約1,400名の多くがそれらを学びたがっていることも事実です。こうした内戦後間もないカンボジアのいまだに方向性が見出せない青少年たちへの大切な教育開発に対しては、わたしたち先進国に住む普通の生活者であっても活躍することのできる機会が非常に多く残されています。例えば、日本人にはまだ平和を営み続けようとする思いが生きています。わたしたちは国際協力の原点でもある平和維持活動を主眼に、自らと共にゆっくりと歩みを進めてまいります。日本人にはまだまだ国際社会でできることがたくさんあります。人が飢えずに健康に生きられるための物質的開発教育、過剰消費を慎み、調和のとれた社会をつくるための道徳倫理開発教育、精神的開発教育、そして本質的な自然の見方をするための知識開発教育などです。
日本の先人が作り上げてきた日本人の運命。ありがたく感謝したいと思います。そして、生まれながらにして授かったわたしたちの世代のこの運命。平和のために活かしたいと思います。
「思いは言葉になり、言葉は行いとなり、行いは習慣になり、習慣は性格になり、性格は運命を産む」この言葉を合言葉にカンボジアの友人たちと共に一歩づつ行動する勇気を持てますように頑張ってまいります。
活動5年目の節目にあたりまして、いつもご協力いただいておりますボランティアの方々をはじめ、ご関係者のみなさまに一言ご挨拶を申し上げます。
また、このホームページをご覧頂きましたみなさまにもこの機会をいただきまして、ご指導、ご支援を賜りますようお願いを申し上げます。

2003年6月25日
特定非営利活動法人 カンボジア・NGO
理事長 東 和浩
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